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Posted by チェスト at

2017年10月31日

カウンターに二人で座ると本音で話せる


職場での飲み会のあとに寄ってくれた男性のお客さん。
その飲み会で、ある女性の自宅がこの店の近所だと聞いて、帰りにこの店に誘ったけど、
次の予定があるからと断られて、一人で来たのだという。
「惜しかったですねぇ、ほんとに次に予定があったのかなぁ?」
「そりゃほんとですよ!」
「いやぁ、普段のあなたの態度に問題があったんじゃない?」
私もちょっと悔しいから、突っ込んでみた。
そのお客さん、この店を気に入ってくれて、
「あぁ、幸せだぁ・・・、こういう自分の行きつけの店があるって、幸せだぁ・・・」
と、語ってくれる。気持ちのいい酔い方をする人だ。
その人は以前にも、奥さんを誘ったらしいのだが、断られたらしい。
それはバーに抵抗があるのか、
「あんたなんかと飲みに行きたくない」という意味なのかははっきりしない。
「今度は強引にでも、連れてきてちょうだい。たまにはカウンターに並んで話をするのもいいもんですよ」
夫婦でもカップルでも、テーブルに差し向いで座るより、カウンターに並んで座るほうが、親近感が増すらしい。
ましてや関係がぎくしゃくしている時期には、関係修復にも役立つらしい。
カウンターに座ると、お互いに視線を合わせることもなく、同じ景色を見ているから、本音が思わず漏れるものらしい。
たまに横を向くと視線が合う程度がいいのだとか。
距離を縮めたいと思っているカップルのみなさん、会話の無くなった夫婦の方々、
バーでも居酒屋でも、あえてカウンターに座ってみることをお勧めします。

今宵も新たな出逢いに期待して。  

Posted by Nishiyan at 22:10Comments(0)JOSUIのこと

2017年10月28日

男はガツンとバーボン(ワイルドターキー)


先日来られたお客さんは、家でもいつもワイルドターキーを飲んでいるということで、
今夜の主役は「ワイルドターキー」。
「ガツンとくる」という表現がよく似合う、バーボンらしいバーボンは、ワイルド系の男がよく似合う。
野性味と豊かな甘さで、雄大なアメリカ大陸を体感しよう。

毎週末の台風にもめげず、小さな看板に明かりを灯しています。
明日の日曜日は定休日のため、お休みします。夜は晴れるという予報がくやしい。

今宵も新たな出逢いに期待して。  

Posted by Nishiyan at 20:15Comments(0)ボトル

2017年10月26日

入荷しました(グレングラント12年)


先日、ウイスキーに詳しいお客さんが話してくれた話題の中に、
「グレングラント12年もいい出来でしたよ」
という言葉があったのを、最近になって急に思い出して、
気になりだしたら止まらなくなったので、これも何かの縁だと思って、
思い切って入荷してみました。
入荷後、躊躇なく即開栓!
香りは華やかでフルーティ。軽やかで甘い味わい。余韻も長く続きます。
「飾り気のない」をモットーにしているグレングラント。
バランスのいい、飲みやすい一本です。

今宵も新たな出逢いに期待して。  

Posted by Nishiyan at 20:24Comments(0)ボトル

2017年10月25日

バーで政治の話


やっと選挙が終わった。
冷静に見ていたつもりだが、いつの間にかマスコミに踊らされていた自分に疲れた。
バーでは(酒場全体かもしれないが)、政治と宗教の話は避けるべしといわれている。
それは、同じ考えの人たちなら盛り上がるが、違う主張の人の間で議論になると、
お互いに正しいと思っているから、結論は出ないし、お互いに主張がヒートアップして、
収拾がつかなくなるからだと思う。
昨夜、初めて来てくれた男女の二人連れは、時期的にも恐れていた、そんな話題になってしまった。
「マスターはどこに投票したの?」
と、男性に聞かれた。
・・・まずい。
「内緒です・・・」
やんわりと避けた。
すると、冷静な女性が男性を諭した。
「こういう店で政治の話はしないほうがいいのよ」
・・・うん、この人はわかっている。
でも男性は止まらない。
「おれは○○に入れた。○○は好きだが、××は・・・」
「だからそれがおかしいのよ!○○はこういう人なのよ!」
冷静だったはずの彼女がヒートアップしてきてしまった。
そっかぁ、こうやって悪循環に入っていくのかぁ・・・。
私はまずいと思いながらも、他にお客さんもいなかったので放置した。
結局、男性は女性に論破され、
「ね!こういうことになるから政治の話はしないほうがいいのよ!」
・・・やっぱり冷静だったのか?
男性は、
「また来るよ!」
と、ご機嫌に店を出た。返事ができなかった自分がそこにいた。
そのあと女性が、
「すいませんでした」
と、一礼して出ていった。
(あなたならどうぞ)と言いかけて、飲み込んだ。
他にお客さんがいれば、私は話題を変えられただろうか?
今回は、いい実例を見せてもらったこととしよう。

今宵も新たな出逢いに期待して。  

Posted by Nishiyan at 21:36Comments(0)JOSUIのこと

2017年10月24日

父の遺品(第三の男)


7月24日、父が亡くなりました。
今日は月命日です。三ヶ月が経ちました。
88歳でした。
85歳まで商売を続けていました。
生涯現役のモットーを貫徹した人でした。
波乱万丈の人生でした。
私が会社を辞めて店を出したいと相談、いや宣言をしたとき、
「おまえに目論見があるなら、それでいい」
と、即答してくれた人でした。
エンディングノートのことを話すと、素直に書いてくれていました。
戒名なんていらない、葬儀は無宗教で家族葬でいいと書いてありました。
葬儀の時に流してほしい音楽として「第三の男」と書いてありました。
父のCDコレクションの中から探し出して、通夜の晩に流し続けました。
葬儀が終わって、私はそのCDを持ち帰りました。
店を再開した日は、「第三の男」をエンドレスで流し続けて、父を偲びました。
その日のお客さんに事情を話すと、
「おしゃれなお父さんでしたね」
と理解してくれました。さらに、
「ウイスキーに合うね」と言われ、そういえばと思い調べてみると、
昔、ニッカの「G&G」のCMで、オーソンウェルズが出て「第三の男」が使われていました。
やはり、昔のニッカのCMは印象に残っているものが多いですね。
今夜も父の遺品のCDをかけながら、父を偲んで献杯!

今宵も新たな出逢いに期待して。  

Posted by Nishiyan at 20:32Comments(0)CD

2017年10月23日

寂しい時にはとことん寂しさに浸る(サイモン&ガーファンクル)


先日、いつも通ってくれるお客さんが、いつものようにしっとりと飲んでいたので、
雰囲気に合いそうなレコードをかけてみた。それが「サイモン&ガーファンクル」。
するとその人は語り始めた。
「進学で東京で初めて一人暮らしを始めたとき、最初は寂しくてこのレコードをよく聴いていた。」
「こんなしっとりとした曲を聴いていたら、もっと寂しくなるんじゃない?」
私は答えたが、その直後に自分で否定した。
「そうだねぇ、寂しいときはしっとりとした曲を聴きたくなるよね」
自分でフォローを続ける。
「落ち込んだ時に無理に賑やかな音楽を聴いても、胸の中に落ちてこないもんね」
少し意味合いは違うかもしれないが、失恋した女性がよく中島みゆきの曲を聴くということを思い出した。
少し例えが古いか?いや、現在でもそれに共感してくれる人はいると思う・・・。
寂しい時、落ち込んでいる時には、無理にその気持ちに反発しようとせず、どっぷりとその気持ちに浸ってみるのもいいと思う。
いつか、落ち込んでいることに飽きてくることもあるから・・・。

今宵も新たな出逢いに期待して。  

Posted by Nishiyan at 20:55Comments(0)レコード

2017年10月21日

台風が来ると思うこと


また台風がやって来る。
最近通ってくれるお客さんの中に単身赴任の人もいる。
その人に何げなく聞いてみた。
「今度の週末も帰るんですか?」
その人は、
「この週末は待機ですねぇ・・・」
と、しんみり答えた。
私も会社員時代にそういう役目だったから、共感できる。
子供のころは、台風が近づくと学校が休みになるから、警報が出るのを
楽しみに待っていた。
仕事を持つとそうはいかない。
通勤が大変だとか、家が心配だとかということではなく、仕事として負っている
責任が様々な人の心中を動かしていく。
台風が来ようが、地震が起きようが、職場に出向き、待機し、走り回ってくれて
いる人たちがいる。
警察・消防・病院・交通、ライフラインを守ってくれている人たち。
他にも、様々なクライアントの安全や利用者の命を預かっている人たち。
私が存在すら知らない役目の人たちが、まだまだたくさんいるのだろう。
その人たちは、台風の進路をにらみながら、自分の家庭の心配を横に置いて、
緊張し、少しでも遠くにと去ってくれることを祈っていることだろう。
台風の夜でも、コンビニの明かりは灯っている、当たり前のように・・・。
でも、それが消えていたら、どれだけ不安になるだろうか?
そんな人たちに陰ながら感謝をしながら、応援しています。
街の片隅で、小さな看板に明かりを灯して・・・

本日(21日)も営業しています。
明日(22日)はお休みをいただきます。
台風が怖いんじゃないんです、定休日なんです!
皆さんもお気をつけて。

  

Posted by Nishiyan at 22:32Comments(0)JOSUIのこと

2017年10月19日

自分で体験してこそ(グレンモーレンジィ15年旧ボトル)


昨夜来てくれたのは、開業前に私にいろいろアドバイスしてくれた
師匠のような存在の人だ。
久しぶりに様子が気になって来てくれたのだろう。
いや、どちらかというと心配して、来てくれたのだと思う。
そういう人だ。
口数は多い人じゃないから、私は弟子が師匠に仕事ぶりを見に来られたような
妙な緊張感を感じた。その人はそんなことは、ちっとも思ってないとは思うが・・・。
「まだ開けてないボトルがあるの?」
その人は言った。
「はい、まだ何本か開いてないのがあります」
と、私は答えた。
「飾りじゃなんでしょ?売るために置いてあるなら、自分で飲んでみないと、
お客さんに勧められないでしょ?」
その人は静かにボソッと言って、私はグサッときた。
その通りだった。開業前にすべてのボトルを開栓して、自分ですべてテイスティング
するつもりだったが、開業までがバタバタで、その余裕がなかった。
開業してからでも、できる時間はたっぷりあったはずなのに、機会を逸していた。
いや、明らかに怠慢だ。自分への言い訳だけが頭に浮かぶ。
また最初から勉強のやり直しだ。
そんなやり取りがあって、その人が興味を示してくれたのが、
グレンモーレンジィ15年の旧ボトル。
せっかくだから、その人に一緒に味見をしてもらいたくて、取り出してみたものの、
コルクが痛んでいたらどうしよう。と不安になりながら、慎重に慎重に栓を開けた。
開いた!香りをかいで口に含んでみると、最初はピリピリとした、とげとげしさがあったが、
時間がたつと、モーレンジィらしいフルーティな甘さが広がって、余韻も長く続く。
ボキャブラリの少ない私には表現できなかったが、その人いわく、
「最初はとっつきにくいやつかと思ったが、話してみたらいいやつだった」
・・・さすが、師匠はうまいことを言うもんだ。
今日からどんどんボトルを開けてみよう。飲んでもらうためにそろえたのだから・・・。
そんな当たり前のことを、私に思い起こさせてくれて、その人は帰っていった。

今宵も新たな出逢いに期待して。  

Posted by Nishiyan at 23:15Comments(0)ボトル

2017年10月18日

そもそも・・・


ゆうべは馴染みのお客さんが2件来てくれた。
それで充分だ。そう思うようにしている。
というのも、当面の目標はゼロの日をなくすこと。
ずいぶんと自分に甘い目標かもしれないが、原点を忘れないために
こうしている。
そうしないと、どんどん欲が出てきてしまう。
一人のお客さんが来てくれた日は、「一人だけだったかぁ」
と思ってしまう。
数件のお客さんが来てくれた日は、「客単価が上がらなかったなぁ」
なんて思ってしまう。
そうすると、次は「何かお酒を選んでほしい」と言われると、ついつい
高いお酒を選びたくなる。そのあたりで、ふと気づいてブレーキをかける。
「おいおいおまえ(私)、そうじゃないだろ?」
ただでさえ敷居が高いと思われがちなバーの重い扉を思い切って開けてくれた
初めてのお客さん。ひょっとして高い酒しか置いてないんじゃないかと、たまに聞かれる。
そんな人にお酒のハードルを下げてもらって、味わってもらって、おいしいと言ってもらえて、
楽しいやり取りができて、「また来るよ」って、笑って帰ってもらえる。
そもそも、そんなことがしたかったんだよな?って自分に言い聞かせる。
ある人が、店を始める前に教えてくれた。
「一人のお客さんが来てくれたことを奇跡と思いなさい」と。
そのことを忘れないようにしている。
最近読んだ本の中にこんなことが書いてあった。
何か壁に当たるようなことがあれば、「そもそも」という言葉を思い出しなさい。
「そもそも、なぜその仕事を始めたのですか?(その会社に入ったのですか?)」
「そもそも、なぜその学校に入ったのですか?」
「そもそも、なぜその人と結婚したのですか?(好きになったのですか?)」
みなさん、大きくため息をついたあとは、一度立ち止まって、原点を思い出してみませんか?
自戒の念を込めて・・・

今宵も新たな出逢いに期待して。
  

Posted by Nishiyan at 23:04Comments(0)JOSUIのこと

2017年10月17日

大人の恋バナ


同年代のお客さんと大人の恋愛話になった。
と言っても、今はやりの一線を越えたの越えないのという下世話な議論ではない。
詳しい内容はここでは書けないが、
大人の恋心は、若い人のそれと違って、その人の人生観と隣り合わせだ。
お互いのそれまでの人生とこれからの人生とのすり合わせ。
世間の常識と自分の感情のすれ違い。
周囲の価値観と自分の価値観の板挟み。
いろいろな葛藤をしながら、自分の感情をコントロールしようとする。
世間の常識がどうであれ、結果がどうなろうと、
その人の人生のその瞬間は輝いていたに違いない。
それは誰にも否定できない。
新しい出逢いもあれば、長年連れ添ったパートナーに、何かのきっかけで
感謝したり、惚れ直すこともあるだろう。
いくつになっても、恋心はその人の人生に潤いを与えてくれる。
ここでは、こんなモヤっとしたまとめに留めておこう。
誰が読んでいるか、わからないので・・・

今宵も新たな出逢いに期待して。  

Posted by Nishiyan at 20:31Comments(0)JOSUIのこと